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仕事を辞めたい40代が知っておくべきこと|ハイクラスの転職について解説

2019年11月3日

こんな方におすすめの記事です

  • 40代で転職を考えている
  • 40代の転職方法について知りたい
  • 40代の転職は厳しいのか知りたい
  • 40代での転職のポイントを知りたい

40代で仕事を辞めたいと思った時に気になるのが『年齢の壁』ですよね?

確かに若い人の方が転職には有利ですが、私の経験では40代でも転職してきたので全く問題と感じませんが、転職方法などに工夫は必要だと思います。

この記事では、私の5回の転職経験をもとに40代の転職について紹介しています。

つい最近、44歳にして5回目の正社員への転職を終えましたが、40代で転職する際には世の中の動きや戦略が重要になってきます。

この記事を参考にすることで、40代の転職について詳しく知ることができ、今から何をするべきか明確になります。

40代の転職状況について【実態調査から見えてきた現実】

40代の転職状況について【実態調査から見えてきた現実】

私は40代での転職経験もあるので、それほど40代で転職することが無理なことだとは思いません。

しかし、一般的に考えると、一歩が踏み出せないところですよね。

まずは、40代の転職の難易度を知る上で、40代の人がどれくらいの割合で転職しているのかを把握しておきましょう。

以下に示すのは、厚生労働省が発表した『平成29年の年齢別転入職率』の調査結果です。

転職入職者とは?

入職者のうち、入職前1年間に就業経験のある者のことをいう。

ここにいう就業経験には「内職」及び賃金の支払いを受けない「家事手伝い」は含まない。

引用元:厚生労働省HP

 

簡単に説明すると転職した人ということですね。

平成29年の年齢別転入職率

引用元:厚生労働省-平成 29 年雇用動向調査結果の概況-

データを見ると、35歳から39歳が転職入職約8%に対し、40歳から44歳が約10%と40代の方が上回っているのが分かります。

50代になると約5%と急激に辞める率が下がっていることが分かります。

転入職率データを分析して分かること

データの分析結果をまとめると、次のようなことが分かります。

データの分析結果

  • 20代は圧倒的に転職率が高い
  • 30代の転職率は20代に比べて低い
  • 40代の転職率30代よりも高い
  • 50代の転職率は極めて低い

分析結果から年代別に以下のような心理が見えてきます。

年代別の心理を探る
  • 20代:将来性を考えて早めに方向修正をしたいから転職する。
  • 30代:仕事は辞めたいが、家族の為に辞められない。
  • 40代:年齢的にラストチャンスと思って転職する。
  • 50代:転職は年齢的に無理と思ってあきらめる。

このような心理がデータに表れているのではないでしょうか。

40代は転職のラストチャンスなのか?

40代は転職のラストチャンスなのか?

定年を65歳と考えると、40歳ではまだ25年もありますよね?

今この記事を読んでいる40代の方は、大変がっかりしたことでしょう・・・

私も今、天井を見上げて3秒ほどフリーズしました。

先程のデータからも分かるように、30代よりも40代の方が転職率が高いのはラストチャンスと思う人が多いからでしょう。

  • あと25年も働かなければいけない
  • 新たに25年積み上げることができる
  • 50代になると転職は厳しいと感じる

今の仕事が嫌な場合は、これらのことを考えると40代で転職するか?このまま続けるか?は人生最大の選択になります。

もう40歳と思う人もいますが、定年まで25年もあると考えると、まだまだこれから頑張らないといけない年齢ですね。

50歳で転職するとなると、かなり特別なスキルがないと厳しいと思います。

そう考えると40代は転職するにはラストチャンスの年齢かな?と思います。

40代の転職理由【公式データを基に解説】

40代の転職理由【公式データを基に解説】

40代で転職をしている理由を以下の厚生労働省のデータを基に見てみましょう。

前職を辞めた理由別割合

引用元:厚生労働省-平成 29 年雇用動向調査結果の概況-

以下が公式データから分かった40代の退職理由ベスト3です。

転職理由ベスト3

  1. その他の理由(出向等を含む)
  2. 労働時間、休日などの労働条件が悪かった。
  3. 会社の将来が不安だった。

それでは、詳しく解説していきます。

退職理由1位:その他の理由(出向等を含む)

退職理由の1位は、その他の理由(単身赴任関係)です。

その他となっていますが、多くは単身赴任がメインでしょう。

子供がまだ小さくてこれからお金が掛かる人などは、単身赴任を断れないかもしれませんが、40代になると子供が社会人になっている人も多くいます。

その時は、そこまで生活費が必要ではなくなるので単身赴任を断って転職する人もいるでしょう。

退職理由2位:労働時間・休日などの労働条件が悪かった

次の退職理由も家族の為に働くしかないという耐えがたい思いが伝ってきます。

  • 長時間労働
  • キツイ作業
  • 休日出勤が多い
  • 大きなストレス

このような悪い条件でもサラリーマンは家族の為に頑張ります。

生きる為に働くことを『ライスワーク』と言い、楽しい人生を送るために働くことを『ライフワーク』と言います。

今まで家族の為に悪い労働条件でも歯を食いしばって働いてきたが、「これからは楽しい人生を歩みたい!」と願う人は、転職という道を選びます。

退職理由3位:会社の将来が不安だった

毎年、倒産する企業が絶えませんが、10年間生き残れる会社は約6%という数字を良く聞きます。

単純に100社あったら10年後には6社しか生き残れない計算になります。

以下の表は厚生労働省が発表した倒産した企業のデータです。

倒産企業の状況

引用元:第1-(1)-8図 倒産企業の状況

017年のデータ詳細

  • 倒産件数:8,405件
  • 倒産原因:後継者不足、次いで求職難など

40代ではあと25年も長い会社員生活が待っていますが、会社が生き残れないのでは飢え死にしてしまいます。

会社に将来性が無いと感じた人は、自分の生活を確保するために転職を選ぶのでしょう。

40代の転職にはどれくらいのリスクがあるのか?

40代の転職にはどれくらいのリスクがあるのか?

40代での転職の厳しさやリスクについ経験をもとに紹介していきます。

転職において20代と40代では、何が違ってくるのかを考えると分かりやすいので、比較してみましょう。

20代の転職

20代の転職の特徴

  • 即戦力はあまり求められない
  • これからの伸びしろを求められる
  • 仕事を選べる範囲が広い
  • 未経験の仕事でも採用される可能性が高い
  • 希望の条件で仕事が探しやすい

若い人は即戦力よりも将来の伸びしろを期待されます。

求人の数・職種が豊富なことから、好条件で転職することも可能でしょう。

40代の転職

40代の転職の特徴

  • 即戦力を期待される
  • 経験やキャリアが必要になる
  • 仕事を選べる範囲が狭くなる
  • 専門的な技術を求める企業にニーズがある
  • 求める条件を妥協する必要がある

40代の場合は、戦力として高いスキルを望まれる傾向にあります。

  • 資格や経験があるか?
  • 実績があるか?
  • 管理職の経験があるか?

専門的な技術や経験・スキルが無い場合は、選べる仕事が少なくなりますが、転職エージェントなどを利用することで、これまでの経験を強みに変えて企業にアピールしてくれます。

40代で特別な資格や経験・実績が無い場合は、個人で企業にアピールするのは厳しいです。

自分で強みを見つけることが厳しい場合は、転職エージェントなどの転職を専門に取り扱っている第三者の力を借りると良い条件の仕事を探すことができます。

転職エージェントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

参考の記事
【初めての転職エージェント選び】おすすめを厳選して紹介!年代別もあり
【初めての転職エージェント選び】おすすめを厳選して紹介!【ジャンル・年代別】

【真実】女性は40代が転職に有利

女性の場合、実は30代より40代の方が転職には有利です。

先日、友人とお酒を飲む機会がありましたが、彼は人事を担当していて、求人採用の権限も持っているのでいろいろと聞いてみました。

聞いた話しによると、彼の会社に限ったことでは無いらしいのですが、40代の女性を積極的に採用するらしいです。

40代の女性が有利な理由

  • 辞めない
  • 社会経験が豊富

40代が転職に有利な一番の理由は、辞めないからということです。

もちろん人生経験豊富でキャリアにも期待していることが前提です。

30代は結婚や妊娠を機に辞めてしまうが、40代の女性の多くは、結婚や子育てを終えていて、社会経験も豊富なので企業は欲しがるということです。

既婚者で子育てから手が離れている女性は転職に有利です!

40代は派遣という働き方もあり!

40代になると正直いまから正社員として一からやり直すのが面倒という人や、主婦をしながら正社員は大変という人もなかにはいます。

そんな人は派遣社員として働くのもありではないでしょうか。

派遣社員のメリット

  • 選べる仕事が多い(大手の企業が多い)
  • 会社に依存しなくて済む
  • 同一労働同一賃金制度の導入により格差がなくなる

私も8ヵ月ほど派遣社員として仕事をしたことがありますが、扱いは正社員と変わりません。

これからは『同一労働同一賃金』の制度が導入されたので、労働条件に関しても格差が埋まると考えます。

参考の記事
【同一労働同一賃金】制度開始で企業に起こりうる危機と期待できない未来
【同一労働同一賃金】制度開始で企業に起こりうる危機と期待できない未来

派遣会社を選ぶ時のポイントは、大手の派遣会社を選ぶことをおすすめします。

ダメな派遣会社

  • 時給が安い
  • 手続き関係が遅い
  • 給料日に入金がされていない
  • こちらの意見を一切聞いてくれない

このように、信頼できない派遣会社もあるので注意しましょう。

以下の記事では、派遣社員として仕事をした経験をもとに『おすすめの派遣会社』を紹介しているので、参考にしてください。

参考の記事
【未経験者必見!】派遣社員経験者がおすすめする派遣会社を厳選紹介
【未経験者必見!】派遣社員経験者がおすすめする派遣会社を厳選紹介

【重要】40代になるまでに今からやるべきこと

【重要】40代になるまでに今からやるべきこと

40代になるまでにやるべきことは『経験を積んで強みを作る』ことが重要です。

40代で転職しよう思うことは特別めずらしいことではありませんが、いざ転職という時には武器となるスキルが必要です。

平穏な日々が続くと、つい目の前の仕事だけをこなし、帰ったらビールを飲みながら好きな動画やYouTubeを観る。

このような生活を送ってしまいがちですが、何か目標を立てて地道に積み上げておく必要があります。

  • 今の仕事を利用して経験と実績を積む
  • 資格を取る
  • 副業を始める

平凡な毎日だからこそ、今のうちに将来の為に時間を割かなければいけませんね。

まとめ:40代の転職は経験をアピールできるかがカギになる

まとめ:40代の転職は経験をアピールできるかがカギになる

結論としては、40代でも転職することは可能ですが、自分に強みが無い場合は条件を妥協するか、第三者の協力を得てアピールしてもらうことで良い条件の仕事に就ける可能性が上がります。

40代の転職では以下のことは想定しておきましょう。

0代の転職まとめ

  • 40代には実績やスキル・即戦力が求められる
  • セールスポイント弱いと仕事が限られる場合がある
  • アピールポイントが少ない場合は、転職のプロに相談する
  • 40代の女性は意外と転職に有利

転職は若い方が有利ですが、40代でも必要とされる人は多くいます。

40代の転職では、これまでの経験をどのようにアピールできるかがポイントになるでしょう。

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  • この記事を書いた人

Masaya

はじめまして、フリーランスWebライターのMasayaです。 大手電機メーカーを転職後フリーライターとして、さまざまなジャンルの執筆に携わっています。ブログでは、これまでの経験から得たノウハウや情報を発信しております。

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