こんな方におすすめの記事です
- 「仕事を辞めたい」という相談をされた
- 「仕事が向いてない」という悩みを相談された
- 退職の相談を受けたが何と言って良いのか迷っている
仕事を辞める相談をすることはあっても、相談をされることは想定していないので、実際に相談をされると焦りますよね?
しかし、悩んだ末に自分を頼ってくれて相談に来ているのだから、こちらとしても最善の対応が必要ですよね。
この記事では「仕事を辞めたい」という相談を受けた時のベストな対応につて紹介しています。
仕事を辞める相談は、将来を左右する大事な場面なので、あなたのアドバイス次第で相手の人生が変わると言っても過言ではありません。
この記事を参考にして頂き、相手にベストなアドバイスをしてください。
「仕事を辞めたい」と相談されて困っている方はぜひ参考にしてください。
目次
相談されたら「聞き役に徹する」ことが大事
「仕事を辞めたい」という相談を受けたら、まずは、聞き役に徹することが大事です。
相談する側の心理を考えると、誰かに相談したいけど相談しても大丈夫かな?という不安で一杯だと思います。
不安
- この気持ちを分かってくれるかな?
- 真剣に聞いてくれるかな?
- 面倒くさいと思われないかな?
このような精神状態の相手にそっけない態度や聞く姿勢がないと、心を開いて相談してくれなくなります。
多くの人の中から、あなたを相談相手として頼ってきているので、全力で聞いてあげる姿勢で臨みましょう。
例えば、あなたが相談する側になった場合、相手がこのような態度だったらどう思いますか?
相談した場合の駄目な態度

あの〜すみませんが、ご相談があるので少しよろしいでしょうか?
え!今忙しいから後にしてくれるかな?
急ぎの要件じゃないならメールでも入れといてくれるかな?


あ~はい、分かりました。
すみませんでした・・・
極端な例ですが、このように相談する人は、相手の顔色や仕事の隙間を見て相談しに来ています。
しかし、聞いてもらえる姿勢が見られないと残念ですよね。
相談した場合の理想の態度

あの〜すみませんが、ご相談があるので少しよろしいでしょうか?
どうしたの?なんか最近元気ないんじゃないの?
私で良ければ何でも聞くから遠慮なく相談してよ!


ありがとうございます。
それではお願いします。
このような受け方をしてくれると、心を開いて包み隠さず相談してみようかな?と思いませんか?
相談を受ける時は、聞き役に徹する姿勢で相手の緊張を解いてあげることが大切です。
辞めたい理由と原因を整理してあげよう
仕事を辞めたいと思い始めてしまうと、辞めたい原因や理由を整理することはそっちのけで、辞めたいという気持ちだけが強くなります。
相談された人は冷静になって、
- 何が原因か?
- 何が問題か?
- 改善策はないのか?
などを整理してあげる必要があります。
状況を整理してから、悩みに対してのアドバイスや改善策を考えて伝えてあげるようにしましょう。
不安が強い時は、悩みに共感してあげることが大切です。
共感とアドバイスの使い分けがポイント
相談を受けた時には共感とアドバイスの使い分けが意外と難しいです。
悩みに共感してあげると相手の気持ちも軽くなるので良いのですが、解決になりません。
- そうだよね〜
- あ〜それ分かります!
- 僕もそう思うんですよね〜
共感するだけでは先に進みませんよね。
相談された場合のシナリオとしては、初めは悩みに共感しつつ全て聞いてあげて、後半は第三者目線で、しっかりアドバイスをしてあげましょう。
仕事の問題や悩みは、一方が悪いパターンだけではありません。
相談者にも問題があると思ったらハッキリと言ってあげるのが愛情です。
時間を空けてから、もう一度話を聞いてあげる
もう一つのポイントは、辞めたい気持ちが強過ぎて冷静な判断ができない状態を落ち着かせることです。
これは引き止めるという意味ではありません。
勢いで辞めてしまうと後で後悔するし、次の仕事でも同じ悩みを繰り返しすことになりかねません。
相手に冷静に考えてもらう時間を作ってあげられるように、いくつかアドバイスをして、後日にもう一度、考えを聞かせてもらうのがベストです。
冷静に考える時間を作れることで適切な判断ができるようになります。
仕事を辞めたい時の改善策3つ
辞めたい理由を改善できるなら仕事を辞めなくて済むので、改善する努力をしてからでも遅くはありません。
改善する努力ができない人は、次の仕事でも嫌だと感じたら辞めるという選択肢のみになってしまいます。
同じことを繰り返さないためにも、最善の努力を行ってから決断するようにアドバイスしてあげましょう。
よくある退職理由
- ストレスが原因で辞めたい
- 人間関係が原因で辞めたい
- 仕事が向いていないから辞めたい
どの悩みも深いので、一人で悩んでいると気持ちが沈んでしまいますね。
理由1:ストレスが原因で辞めたい
仕事に行くと、本当にいろんなことでストレスが溜まりますよね?
ストレスの原因
- 嫌味を言われる
- 心無い発言をされる
- バカにされる
- 上司のパワハラ
- 部下が思うように仕事ができない
- 仕事の内容に納得できない
- 労働環境が悪い
些細なことかもしれませんが、ストレスが溜まり続けると、最後にはダウンしてしまいます。
改善策は2つです。
改善策
- 仕事と割り切る
- 休日にストレス解消を行う
まずは、原因を改善する努力をしてみる必要がありますが、人間関係が原因などの場合は簡単にはいきません。
改善しても無理な場合は、仕事は仕事と割り切って『休日を楽しむために仕事をする』という考え方に切り替える必要があります。
自分の好きな仕事に就ける確率はものすごく低いので、どのように仕事を好きにするか?を考えるのがポイントでですね。
理由2:人間関係が原因で辞めたい
人間関係の悩みは一番面倒で、解決するのが難しい問題です。
先程ストレスの話をしましたが、人間関係の悩みはストレスも一番多くなるのではないでしょうか?
人間関係の改善策は2つです。
改善策
- 他人を変えるのは難しいので諦める
- 自分が妥協する
他人の考えや行動は、いくら議論しても変わるものではありません。
時間の無駄になり、さらにストレスが溜まるだけなので、仕事と割り切って諦めるという考えも必要です。
人間関係の悩みを解消するには、どちらかが妥協するしかありません。
他人を変える努力をしても難しいので、自分が妥協するしかないかもしれませんね。
仕事の人間関係でお悩みの方は、以下の記事を参考にしてください。
-
【解決】人間関係の悩みで仕事を辞めたい時の改善策とアドバイス
理由3:仕事が向いていないから辞めたい
仕事が向かないと思うのは、新入社員の頃によくある話ですが、新人に限った事ではありません。
経験豊富なベテランでも、何かをキッカケに「自分は今の仕事に向いていないかも?」という悩みは起きてしまいます。
このような場合には、仕事に向いていないという気持ちが起こってしまうのではないでしょうか?
仕事が向かないと思うとき
- 仕事に飽きた
- 仕事でミスをした
- 仕事が難しいと感じる
仕事が向いていないと悩む場合は、仕事が嫌だ、キツイ、やりがいがない。このような気持ちから『仕事が向いていない』と勘違いしてしまう場合があります。
改善策は2つです。
改善策
- 向いていないと思う根本原因を確かめて改善してみる
- 目標を決めて頑張ってみる
なぜ仕事が向いていないと思うのか?整理して、原因が分かれば改善する方法を考えて行動に移してみましょう。
仕事でミスしたことが原因なら『なぜミスをしたのか?』・『ミスをしないためには何をすれば良いのか?』など深掘りする必要もあります。
改善する努力をしても、向いていないと思うのであれば、諦めて続けるか?転職するのか?のどちらかです。
もう一つの改善策は、目標を作って頑張ってみることです。
仕事は思考を停止して取り組んでいるとつまらないものですが、目標を立てると意外と前向きに取り組むことができます。
- 達成感が湧く
- さらに上の目標が見えてくる
など、気持ちに変化が出てきます。
目標を作る時のポイントは、手の届く小さな目標を作ることです。
自分に合ったレベルの目標を設定すると達成できる可能性がありますが、頑張っても達できないような目標は逆にやる気を失います。
「仕事が向いていない」という悩みに関しては、以下の記事を参考にしてください。
-
仕事が向いていないから辞めたいと思った時に確認すべき5つのポイント
部下から「仕事を辞めたい」と相談された場合
辞められると仕事への影響が気になりますが、相手のことを一番に考えてあげましょう。
本心を聞いてあげて、改善できることが会社と本人にないか探してあげて提案してみましょう。
無理な引き止めは本人にとって大きなストレスになってしまうので、あくまで提案するスタンスが大事です。
確認すべきは、本人がどれくらい本気で仕事を辞めようと決心しているかです。
気持ち次第では、引き止めることは余計なことになってしまいます。
あくまで仕事を選ぶのは本人の自由なので、考え直す気がないと判断したら、あとは協力しあげるしかありません。
上司としてに大切な心得
「部下から仕事を辞めたい」と言われると、上司としては「自分の仕事のやり方が間違っていたのかな?」と反省する人もいるのではないでしょうか?
上司として確認すべきこと
- 適材適所で仕事の割り振りができていたか?
- 部下の仕事の課題や悩みを把握できていたか?
- 仕事を振るだけでなく、達成感を与えられていたか?
『上司としての仕事』が自分にできていたかを確認しましょう。
人の上に立つということは大変疲れることです。
「他人の心配をしている暇なんかない!」という人は、そもそも人の上に立つのは厳しいです。
私の過去の話転職したので過去の話になりますが、私は過去に大手電機メーカーで役職に就いて、大勢の人を任されていましたが、毎日昼食も食べる暇がないほど忙しくて参っていました。
始めの頃は「自分の仕事で精一杯なのに何で人の面倒まで・・・」と嘆いていたものです。
しかし、嘆いていても仕方ないので気持ちを切り替えて頑張った結果、みんなからも頼られるようになり、結果も出せて、すごくやりがいを感じることができるポジションで仕事ができたと思っています。
余談になってしまいすみません。
人の上に立って仕事をする時は『自己犠牲の心』が必要?
キャリアアップすれば収入が増えるので嬉しいことですが、お金が増えた分だけ苦労も増えてしまします。
人より多くの報酬をもらうということは、責任やストレスも増えるし、他人の動きを把握して結果も出さなければいけません。
残念ですが、これが日本のサラリーマンという仕事です。
- 部下の動き・性格が把握できない
- 部下に仕事の目標設定をしてあげられない
このような場合は、いずれ辞めて行く部下が増えてしまう可能性が高いです。
問題を解決するには、次のことが大事になります。
改善策
- リスクを最小限に抑える
- コミュニケーションを積極的に行う
仕事の役割の一つに業績を上げることが求められますが、会社の組織運営において社員の減少は生産性の低下につながります。
- 普段から部下に冷たく接してはいませんか?
- コミュニケーションはとれていますか?
- 言いたくもないギャグが言えていますか?
「楽しい職場を作る」ことが社員を辞めさせないことにつながります。
部下が100人いたら100人の性格を把握しなければいけません。
モチベーションを保ってもらうためには、個々に期待していることを伝えることや、目標を達成したら褒めるなどの行動も大切です。
同僚から「仕事を辞めたい」と相談された場合
同僚から退職の相談をされると、寂しくなるから辞めないで欲しいと思ってしまいますよね?
「せっかく今まで頑張ったんだからもう少し頑張ってみようよ!」ついそんな言葉を掛けたくなりますが、その言葉は相手が求めている答えではないかもしれません。
私は5回転職をしているので4回は仕事を辞めてきましたが、相談する時に求めている答えは『同意』です。
決心はしてもやはり不安です。
「誰かに相談したい!」そんな感情が行動へと変わります。
まずは改善できることを考えてアドバイスをしてあげましょう。
それでも辞める決心が揺るがない時は、同意してあげて、協力してあげれば良いと思います。
友人から「仕事を辞めたい」と相談された場合
注意するポイントは、社会人になってからは同じ時間を過ごしていないことです。
友人の話を全て正しく受け入れるのではなく、自分の社会人としての経験からもアドバイスをしてあげることができればベストではないでしょうか。
精神的に大丈夫か?確認してあげよう
精神的に疲れていると感じた場合は、無理に仕事を続けることを進めてはいけません。
無理に仕事を続けてしまうと、ストレスなどが原因で、精神疾患などの病気なってしまうこともあります。
他人から相談されると『頼ってくれている』という感覚から、無意識に過剰なアドバイスしてしまうことがあるので注意してください。
相談に乗る時に大切なのは、相手の立場になって考えることです。
迷ったら「気持ちを後押してあげる」でOKです!
私は基本的に仕事を辞める相談を受けた場合には賛成しかしません。
仕事を辞める相談をしてくる人は、辞めることは既に決めていて、あと一押しの言葉が欲しい場合がほとんどです。
なので、しっかり相手の話を聞いてあげて「仕事を辞めたい」と本人が言うのならば、背中を押してあげるだけです。
まとめ:退職の相談を受けたら冷静になってアドバイスしましょう
仕事を辞めたいと相談された時には、焦らずに冷静になって話を聞いてあげましょう。
本人は真剣に悩んでから相談しています。
相談を受ける場合は、真剣に相手の立場になって考えてあげましょう。
ポイント
- まずは聞き役に徹することが大事
- 辞めたい理由と原因を整理してあげよう
- 共感とアドバイスの使い分けが大事
- 時間を空けてからもう一度、話を聞いてあげよう
- 精神的に大丈夫か?確認してあげよう
- 迷ったら気持ちを後押ししてあげればOK
「仕事を辞めたい」という相談は、なるべく受けたくないですが、その人の人生が良くなるために力になってあげたいですよね。
仕事を辞めたいと相談された時、その答え次第で、その人の人生が変わるかもしれません。
だからこそ本気でアドバイスしてあげましょう!