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うつ病で仕事を辞める場合に診断書は必要ない!損しない手続きと退職の手順

2019年10月31日

うつ病で仕事を辞める場合に診断書は必要ない!損しない手続きと退職の手順

こんな方におすすめの記事です

  • うつ病で仕事を辞めたいと思っている
  • 会社から診断書の提出を求められて困っている
  • うつ病で会社を辞める方法を知りたい
  • うつ病で診断書をもらう方法を知りたい
  • うつ病で退職する時の注意点があれば知りたい

精神的なストレスで仕事を辞めたいが『診断書』の提出を求められて困ってはいませんか?

もしくは診断書を提出しないと、会社が納得してくれないのではないのか?という不安がありませんか?

この記事では、うつ病で退職した経験をもとに、診断書についての話や、知っておかないと損をする手続き・退職の手順などについて紹介していきます。

この記事を参考にすることで、うつ病で退職する場合の最善の方法を知ることができます。

辛い現状から一日でも早く抜け出すことができるでしょう。

目次

うつ病で会社を辞める場合に診断書なんて必要ない!

うつ病で会社を辞める場合に診断書なんて必要ない!結論から申しますが、病気の内容に関わらず、仕事を辞める際に『診断書』は必要ありません。

理由

  • 診断書の提出が法律で定められていない
  • 退職の際に診断書の提示が就業規則に書かれていない

退職する際は、就業規則に就業期間の定めが無い場合は、2週間前に退職することを伝えれば退職は成立します。

結論:診断書の提出は必要ありません。

しかし、まともに話が通じない会社もありますよね?

どうしても相手が診断書を要求する場合は?

どうしても診断書がないと話が進まないのであれば、診断書を提出しても良いと思います。

診断書を提出することで退職できれば、こちらとしてもストレスが溜まりませんからね。

診断書は安い物ではないので、しっかり代金を請求しましょう。

しかし、診断書の提出を求めてくるような会社が素直に退職を受け入れるとは思いません。

最悪の場合は『退職代行サービス』を利用して即退職することも視野に入れておいても良いと思います。

参考の記事
【即日退社可能】おすすめの退職代行サービスを厳選して紹介します!
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うつ病で退職する人はここからが重要!【見逃すと損をします】

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精神疾患で退職する場合には、必要な手続きや退職の手順に気を付けないと損をします。

体調不良のために転職が先送りになると生活費に困るので、必要な手続きはしっかり行ってください。

masaya

当時の私は、うつ病に対する支援制度の知識がなかったために生活費に大変苦労しました。

ここから先の話は、自分の体験から学んだ『生活のリスクを最小限に抑える手段』なので、ぜひ参考にしてください。

【勘違いあり】精神疾患の診断書はすぐにはもらえない?

【勘違いあり】精神疾患の診断書はすぐにはもらえない?

うつ病などの精神疾患になったら心療内科に通院することが病気の改善につながりますが、診断書はすぐに書いてもらえないケースが多いです。

心の病は目に見えない病気なので、1回や2回通院しても、病気を証明するには期間が足りません。

病気を証明する立場になって考えてみると納得がいくと思います。

病気の状態を判断するために必要なこと

  • カウンセリングの内容
  • 処方した薬の適合性
  • 治療や薬の処方での症状

このように、病気の状態を診断するには多くの情報が必要になり、それを証明する物が『診断書』です。

病気の状態が証明できないと診断書は書けませんよね?

全ての心療内科が診断書をすぐに書いてくれないとは言えませんが、私の経験からは少し通院期間が必要かと思います。

ポイント

早目の受診を行って診断書を書いてもらえるか、伺ってみましょう。

どのくらいの通院期間が必要か?

主治医がどのくらいのペースで通院するように指示するかにもよりますが、2~3ヵ月くらいを目安にしたら良いと思います。

私の場合は、仕事をしながら1ヶ月半くらい通院しましたが、改善がみられなかったので、先生から「診断書を書くので休職するように」と言われました。

診断書を書いてもらいたいのであれば自分から申し出た方が早いと思います。

出来上がるまでの時間と費用は?

  • 診断書が出来上がるのは2週間くらいです。

  • 費用は種類によって違いますが、3千円〜5千円くらいです。

うつ病は「お金と時間」が奪われる【早めに受診しよう】

心療内科の受診を拒むと「お金と時間」が奪われる

うつ病は、病院をはしごすることでお金と時間を消耗します。

体調が悪いので、まずは内科を受診するでしょうが、異常が見つからずに脳外科など複数の病院を受診します。しかし、異常は見つかりません。

最終的に心療内科にたどりつきますが、その時には既に時間とお金を消耗してしまいます。

私のうつ病との出会い

うつ病

うつ病との出会いは突然でした。

ある休日の朝、息ができなくなり意識を失って救急車で運ばれたのが最初のうつ病との出会いでした。

その後、心療内科にたどり着くまでには時間が掛かりました。

遅れた原因

  • 自分が心の病だということに気が付かなかった
  • 「心に病を認めたくない」という気持ちがあったかもしれない

精神科に通うというのは嫌なことですが、早く治療をしないと悪化して長引いてしまいます。

masaya
自分が心の病気であることを早く認めてあげてください。

最近の心療内科は、人目を気にする人を配慮して、ビルの中に病院を構えることが多いです。

気になる人は、ビルの中にある病院を選ぶと良いでしょう。

診断書を書いてもらえると得られる3つのメリット

診断書を書いてもらえると得られる3つのメリット

診断書を書いてもらうことでメリットとデメリットがあります。

デメリットは、お金が掛かることくらいしかありません。

次にメリットですが、ここが大事です!

3つのメリット

  • 失業保険が初月から受給できる
  • 失業保険の受給期間が長くなる
  • 支援制度が使えるようになる

メリット1:失業保険がすぐに受給できる

失業保険は自己都合の場合、退職してから3か月後に受給が可能になりますが、うつ病などの精神疾患や身体の障害が認められる場合は、すぐに受給が可能です。

メリット2:失業保険の受給期間が長くなる

精神疾患が認められた就職困難者という扱いになり、特別支援が受けられるため、失業給付制度の受給期間が延長されます。

  • 通常:受給期間は90日
  • 就職困難者:最大300日

通常3ヵ月が最大10ヵ月になると受給額も多くなり、転職活動にも時間を多く使えるので『資格を取る』・『スクールに通う』なども可能になります。

最優先すべきは病気を治すことですね。

メリット3:支援制度が使えるようになる

診療内科に通院するとカウンセリングや薬種類が多いことから多額の費用が掛かります。

診断書を書いてもらえると、自立支援医療制度を使うことができるようになります。

支援制度を使うことで心療内科の受診費を3割負担から1割負担意にすることができます。

精神疾患になったら、生活を楽にするために重要な手続きがあるので、次の題目で紹介します。

うつ病になったら即実行!【役立つ3つの手続き】

うつ病になったら即実行!【損をしない為の3つの手続き】

うつ病になってしまうのは残念ですが、負担を最小限することを考えましょう。

主に負担を減らすことができる手続きは以下の3つです。

有効な3つの支援

  1. 自立支援医療制度
  2. 精神障害者保健福祉手帳
  3. 障害者年金

それでは、詳しく紹介します。

手続き1:自立支援医療制度

先ほども少し紹介しましたが、もう一度詳しく説明します。

自立支援医療制度は心療内科の医療費を軽減してもらえる支援制度です。

支援の内容

通常の心療内科の受診料は3割負担ですが、1割負担にすることが可能です。

手続きに関して

  • 申請窓口:最寄りの『保険センター』
  • 必要書類:診断書・支給認定申請書・ 保険証の写し
  • 申請期間:仮の申請書をもらえるので、申請日より利用可能

心療内科に受診料すると、カウンセリングや薬の種類が多いことから多額の医療費が発生するので、確実に手続きしましょう。

通院先で「自立支援医療制度を使いたいです」と伝えればスムーズに手続きは開始できます。

医師から自立支援医療制度を勧めてくれることはないので自分から申し出てください。

手続き2:精神障害者保健福祉手帳

精神障害者保健福祉手帳

精神障害者保健福祉手帳を取得すると以下のメリットがあります。

メリット

  • 税金の軽減
  • 転職の際にハローワークの障害者雇用枠が利用可能になる
  • 失業保険の期間延長
  • 失業保険が初月から受給可能になる
  • 公共機関の利用料金の割引

認定される等級によって優遇内容は変わります。

詳しくは、手帳の引き取りの際にもらう『精神保健福祉手帳における優遇制度』を見れば分かります。

精神保健福祉手帳における優遇制度

手続きに関して

  • 申請窓口:最寄りの『保険センター』
  • 必要書類: 精神障害者保健福祉手帳申請書・診断書・個人番号カード・写真(縦4cm×横3cm)
  • 申請期間:1〜2ヵ月程度

ポイント

自立支援医療制度と精神障害者保健福祉手帳の申請を1度で同時に申請すると診断書が1枚で済むので費用がおさえられますが、通院期間が浅い場合は別で申請しないと障害認定の等級が低くなるかもしれません。

通院期間が浅い場合は別々に申請して、通院期間が長い場合は同時に申請する方が良いかと思います。

最終的に等級が決まる重要なポイントは『医師が書く診断書の内容』になります。

手続き3:障害者年金

障害者年金はケガ・病気などによって仕事や私生活が困難になった場合に受けられる支援制度です。

等級や配偶者の有り無しで受給できる額が違いますが、もらえる金額が大きいので、ダメもとで申請することをおすすめします。

手続きに関して

  • 申請窓口:最寄りの『年金事務所』
  • 必要書類:年金手帳・診断書・受診状況等証明書・金融機関の通帳・印鑑・年金請求書
  • 申請期間:3ヵ月程度

ポイント

  • 手続きは少し複雑で、特に『受診状況等証明書』では病気の発症や経緯を細かく記載する必要があります(病院を変更していると更に面倒)
  • 手続きから審査結果が出るまでに時間が掛かります(3ヵ月程度)
  • 審査の基準は公表されていませんが、医師が書く診断書の内容が重要だと思います。

少し手続きが複雑なので、まずは最寄りの年金事務所で詳しく話を聞いくことをおすすめします。

大変混みあっているので、電話で事前に予約しましょう。

障害年金の手続きは面倒で、申請が通る可能性が高いとは言えませんが、病気で仕事ができない間の負担を減らすために、ダメ元で申請することをおすすめします。

うつ病で退職する場合のベストな手順【知らないと損をします!】

うつ病で退職する場合のベストな手順【知らないと損をします!】

体調を崩して仕事を辞める場合は、順番を誤ると最大限のサポートが受けられなくなります。

すぐに働くことができない場合は、1日でも多く支援を受ける必要があるので、これから紹介する内容を十分に把握してください。

精神疾患での退職の手順

  1. 心療内科を受診
  2. 診断書を書いてもらう
  3. 精神保健福祉手帳の手続きを行う
  4. 精神保健福祉手帳を取得する
  5. 退職する
  6. 失業保険の手続きを行う(診断書・精神保健福祉手帳を持参)

重要なポイント(見逃し注意!)

退職する前に『精神保健福祉手帳』の取得を行うことが重要です。

失業保険の手続きを行う際に『就職困難者』として特別支援を受ける場合には、精神保健福祉手帳が必要です。

失業保険の手続きを行った後に障害者手帳を提示しても特別支援を受けることはできません。

精神疾患で仕事を辞めると決めたら、すぐに手続きを行い、手帳を取得した上で、退職の手続きをするのがベストです。

【これなら安心】病気が不安でも安心して仕事に就ける3つの方法

【これなら安心】病気が不安でも安心して仕事に就ける3つの方法

うつ病などの精神疾患に悩む人は、仕事を再開することが怖くて不安になります。

仕事を再開する不安

  • 皆と同じペースで仕事ができるか不安
  • 仕事中に具合が悪くなるのが不安
  • 病気のことを他人に知られたくない
  • 病気を理解してくれるだろうか?

新しい仕事を始める不安に加えて、病気の不安もついてきます。

精神疾患になる人は、責任感が高いことが特徴の一つです。

「会社に迷惑を掛けてしまったらどうしよう?」と思うと自信がなくなり、余計に心配が大きくなってしまいます。

病気と闘いながら仕事をする方法

しっかり病気を治したいところですが、完治するには時間が掛かるため、お金に余裕がない場合は厳しいです。

完治はしていないが、働かなくてはいけない場合は、以下の3つの方法がおすすめです。

仕事を始める3つの方法

  1. 障害者枠の仕事を探す
  2. 在宅勤務を行う
  3. 障害者専門の転職エージェントサービスを利用する

方法1:障害者枠の求人を探す

障害者手帳を持っていると、ハローワークで障害者雇用の求人を利用することができます。(一般の求人も利用できます)

障害者雇用求人のメリット

  • 障害者雇用の求人数は少ないが、病気への理解が企業にある
  • 年に1・2回、大手の企業を中心に障害者求人の企業説明会が開催される

ハローワークで求職活動をする時は、一般枠・障害者枠どちらで転職するかは本人次第です。

一般で転職した場合に、障害者手帳のことは自分で伝えないかぎり知られることはありません。

ハローワークは、インターネットでも求人を閲覧できます。

方法2:在宅勤務を行う

外に働きに行くことが不安・困難な人には在宅勤務がおすすめです。

最近は在宅ワークのジャンルが豊富で、初心者でも始めることができる仕事が沢山あります。

在宅ワークの特徴

  • 好きな時に自由にできる
  • 自分のペースで行える
  • 仕事の種類が幅広い
  • 高単価で仕事が取れる場合もある
  • 会社員よりも稼げる可能性がある

最近ではサラリーマンや主婦・学生など幅広く在宅ワークが人気です。

以下のサイトは、クラウドソーシング型の在宅ワークに登録できる代表的なサイトです。

クラウドソーシングとは

インターネットを利用して、自分の得意なことや、スキル・知識や経験を提供して報酬を得るビジネスです。

在宅ワークで人気のサイト

  • ココナラ は、仕事のジャンルが幅広く、自分のスキルや得意を提供して稼げるサイトです。
  • Bizseek(ビズシーク)は、幅広いジャンルを取り扱っていて、高単価の仕事も多数あります。

体調が悪くて外に働きに出ることはできないが、少しでも収入を得たいという人には在宅ワークがおすすめです。

方法3:障がい者専門の就職・転職支援サービスを利用する

病気のことが不安な場合や病気に理解ある企業で仕事がしたい場合は、転職支援サービスに登録して仕事を探してもらいましょう。

病気を隠して働くのは辛いことです。

会社に病気のことを理解してもらえるだけでも気持ちが楽になります。

転職支援サービスは、無料で転職活動の支援と仕事を紹介してもらえるサービスです。

仕事を紹介されてもアプローチする判断は自由なので、気軽に利用が可能です。

おすすめの転職支援サービス

ラルゴ高田馬場

ラルゴ高田馬場の特徴

ラルゴ高田馬場は、障害を持った人を対象にした職業訓練・求人紹介企業です。

  • 完全無料(登録が簡単)
  • 障がい者のための就職・転職支援サービス
  • 身体の状態や希望や条件を把握して企業とベストなマッチングが可能
  • 取引先が年間約600社存在
  • 就職完了まで完全サポート
  • 非公開求人が多数あり

 

利用方法については、以下の流れになります。

登録から就職までの流れ

  • Webから登録(下記のボタンから)
  • 連絡を待つ
  • エージェントとの面談の予約をする
  • 面談で体調面や仕事の希望について詳しく相談する
  • 仕事を紹介してもらう
  • 選考
  • 入社

こんな流れです。

ラルゴ高田馬場は、人気の就職・転職支援サービスのため、案内に少々時間が掛かる場合があります。

登録してから連絡が来るまでに時間が掛かることがあるので、以下のことに考慮してください。

登録のポイント

  • 時間に余裕をもって登録する
  • 1週間は連絡を待ってみる
  • 1週間待っても連絡がない場合は、電話で確認する

余裕を持って行動がポイントですね。

\公式サイトで詳しく見る/

まとめ:うつ病で退職する場合に診断書の提出義務はない

まとめ:うつ病で退職する場合に診断書の提出義務はない

最後になりますが、精神的な病で退職する場合に『診断書』は必要ありません。

どうしても提出しないと退職の手続きが進まない場合は、診断書を提出しても良いと思います。

無駄な時間を使うのは最小限にしましょう。

  • 診断書は必要ない
  • 退職が困難な場合は退職代行サービスを利用
  • 診断書を書いてもらうには、ある程度の通院期間が必要
  • 必要な手続きをして損をしないようにする
  • 仕事を始める時は無理をしない
  • 自分の身体と相談してベストな転職方法を選ぶ

お金の心配はありますが、調子が戻らない時は無理をして仕事を始めてはいけません。

「大丈夫!」と自分の身体に言い聞かせても、すぐに体調を崩してしまします。

無理せず、焦らず、少しずつ自分のペースで前に進みましょう。

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  • この記事を書いた人

Masaya

はじめまして、フリーランスWebライターのMasayaです。 大手電機メーカーを転職後フリーライターとして、さまざまなジャンルの執筆に携わっています。ブログでは、これまでの経験から得たノウハウや情報を発信しております。

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