この物語は完全ノンフィクションの話です。
もうすぐ夏も終わりですね。
今回は大人になった今でもたまに思い出す少年時代の夏の思い出話です。
目次
物語の舞台とメンバーの紹介
俺は小学校3年生まで大分県に住んでいた。
大分県といえば『別府温泉』が全国的にも有名です。
また観光地としては温泉を利用した『べっぷ地獄めぐり』や猿の王国『高崎山自然動物園』が有名である。
お泊りするなら『別府温泉 杉乃井ホテル』がおすすめです。
追伸、特に宣伝料金は頂いておりません(笑)
大分県は海も山も空気もきれいで、冬になればほどよく雪も降り、四季折々の自然が楽しめる最高の県ですね。
大分県の紹介はこの辺にして話に戻ります。
こんな感じの時代でした
俺は団地に住んでいたので遊ぶ仲間は多く、今とは違い、この時代は子供がいっぱい溢れていました。
小学校は1クラス40人くらいで、6~7クラスはありました。
遊びといえばファミコンもまだなく、外で遊ぶのが当然の時代なのだ!
セレブの子供はゲームウォッチを持っていたっけな~?
当時の流行り
- 野球
- メンコ
- コマ
- 超合金ロボ
- プラモデル
- 野球
- サッカー
特に野球の人気が高かったがサッカーも流行り始めていました。
プロ野球は男の子には大人気で、俺らも団地のメンバーで野球チームを作って、他の団地のチームと公園でいつも試合をしていました。
わがままな俺はいつも4番です(笑)
基本は『自然を相手に遊ぶ』ですね。
みんなで冒険に出かけるのが好きだった!
今回の主な登場メンバー紹介
いつも遊ぶメンバーは大体決まっているので紹介しておきます。
今回の主なメンバー
- マサヤ:俺(2年生)わがまま
- シンゴ:兄(4年生)しっかり者
- タカヒロ:友(3年生)あまり意見しない
- ヨウジ:友(4年生)やる気ある人
- ケイタ:友(2年生、ヨウジの弟)泣き虫
いつもの1号棟の団地メンバーです。
なんかチーム名があったけど忘れちゃいました(笑)
そして今回も俺達5人は冒険に出たのだった・・・
僕らの作戦会議
この日は特に暑い夏の日だった。
いつものように団地の下のスペースでカラーバットとゴムボールで野球をしていた。
もちろん帽子は『ジャイアンツ!』
田舎の子供といえば、帽子は読売ジャイアンツがナイスファッションの時代である。
2時間ほど野球をしていた俺達は、暑いので野球をやめて日陰でカルピスを飲みながら作戦会議を始めた。
俺:「暑いから川にでも行こうよ!」
ケイタ以外:「賛成~!」
ケイタはまだ2年生なので怖がっていたが、いつも半ば無理やり連れていかれるのが恒例なのだ。
ヨウジ:「たまにはさ~行ったことない川に行ってみようよ!」
そう言い出したのだったが、俺は意外と面倒くさがりなので、あまり乗り気ではなかった。
しかし、兄とタカヒロの『やる気スイッチ』はすでにONになっていた!
面倒だが多数決なのでしょうがない・・・
目的地はいつもの近くの川ではなく、子供の足では2時間以上はかかる大きな川に決定してしまったのだった。
男の約束
当然だが川に行くことを親に言うと反対されてしまいう。
そこで俺たちは『誓い』をたてた。
絶対に親には言わない事!
そう決めた俺たちは、昼ご飯を食べてから団地の下に集合した。
正直、俺はまだ面倒くさいな~と思っていたが俺には作戦があった。
ケイタはまだ2年生だし、ビビリーなので来ないと思っていた。それを言い訳に近場の川に切り替えるつもりだった。
が、しかし彼は来た(泣)
仕方ないから行くしかないか~ハァ~
いざ、出発だ~!
俺らはいろんなところに冒険に出ているので自信はある。
今回の目的地は『大分川』ここから約10キロ・所要時間:約2時間と予測。
キャプテンはいつも兄(シンゴ)だが、だいたい俺は従わない(スマン)
今回のルール2点
- 親には言わないこと
- 各自ジュース代の100円持参すること
当時は自販機でコーラが50円で買えたのだ!
勢いよく歩き出した俺達だったが、1時間ほど歩いて気が付いた・・・
遠い!
遠すぎる~!!!!!
しかしもう後戻りはできない(泣)
戻ることも無理だ・・・
たまに走ったりして頑張ってみるものの、なかなか着かない。
そしていつものようにケイタがぐずりはじめる始末。
「帰りたいよ~」
最後には、いつものように兄貴に頭を叩かれて怒られて終了。
アイツはいつもついてくるのが不思議だったが、もしかしたら『根性』があったのかもしれないね。
辛かったが、みんなで励まし合い、ののしり合い、ケンカしながらようやく目的地の『大分川』に着いたのは午後の3時くらいだったと思う。
川遊びは最高!マジで楽しい!
やっぱり夏の川遊びは楽しすぎる!川の流れは穏やかで、天気も最高だ!
川の中に捨ててある空き缶を拾い上げるとだいたい『魚』が入っている。
当時はこの川遊びは定番だった。
今ではあまり見られない光景だが、昔は川によくジュースの空き缶が捨ててあった。
ペットボトルなんかないからね!
川遊びに夢中
そのうち、俺たちは魚を誰が多く捕まえられるか?競争に夢中になっていた。
背の高い兄やヨウジは上級生なので有利だが、俺も負けたくないので川のあらゆる場所を攻めた。
相変わらずケイタはおチビちゃんだから浅瀬から泣きべそかいて叫んでいる。
「もう帰ろうよ~」
「お母さんが心配するよ~」
しかし、当然みんな無視!
日が傾きかけて、風が少し強くなってきた頃あることに俺は気が付いた。
おぼれてマック
魚とり競争に夢中になっていた俺は気が付かないうちに、川の真ん中にいた。
そして、川の水はアゴのあたりまできてしまっている。
後から教えてもらったことだが、この川は海に通じていて、満潮になると川の水位が増えて流れも速くなるらしい。
俺以外は何とか無事に岸に戻っていた。
俺も戻りたいのだが流れが速くてどうしても一歩が出ない。
岸からは4人が叫んでいる。
「早く戻れ!」
「早く戻らね~とヤバイぞ!」
そんなことは俺もわかっているが、流れがさらに早くなっているし、水かさもどんどん増している。
しかし、俺は泳げないのだ!
絶体絶命?
大人になった今でも足が届かないところには行けない(泣)
仲間もどうすることもできなく、ケイタは泣き叫んでいる。
そんな姿を見ると余計に焦ってしまうが、もう俺にはどうすることもできなく体が動かなくなっていた。
なんか声がする?
そんな時に大人の声が聞こえてきた!
「なにやってんだ!」
「今助けるから動くなよ!」
救世主の正体は『ケイタ』のお父さんとお母さんだった。
なんとか命拾いした俺は、泣きべそをかきながらお礼をいった。
「ありがとうございます(泣)」
そう言うとケイタのお母さんが笑顔でこう言った。
「みんなお腹空いたでしょ?」
あたりはもう真っ暗だった。
そしてみんなで歩いて橋を渡ると、ホームセンターやいろんなお店が立ち並ぶ場所についた。
ケイタのお母さんの案内で入ったお店の名前は
『マクドナルド』というお店だった。
初めてのマクドナルド
今でこそマクドナルドはどこにでもあるが、当時は『マクドナルド』なんて聞いたことも見たこともなかった。
そして生まれて初めて『ハンバーガー』を食べたのがこの日だった。(34年も前の話だからね~)
俺はその美味さにビックリした!
こんなに旨いものがあるのかと衝撃が走った。
命拾いした後に初めて食べたあのハンバーガーの味は今でも忘れない。
大人になった今でもたまに思い出す・・・
今でもマックのハンバーガーを食べると、つい『少年時代』のあの夏の日を思い出して、一人で懐かしい気持ちにひたってしまいます。
ん?
待てよ?
ケイタの親が助けてくれたよな~?
アイツ約束やぶりやがったな!
ありがとな、ケイタ!Thanks☆⌒(*^-゚)v